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東洋インキが新システム、洗浄不要で低コスト「MPドラム内装」…化学工業日報

2004/01/27(火)
化学工業日報 2004年1月27日

東洋インキ製造は、アップコーポレーション(東京都中央区、伊藤真義社長)と共同でオフセットインキ二百リットルドラム缶のリサイクルシステムを確立した。オープンドラム缶に極薄のブリキ鋼鈑製カートリッジ(MPドラム缶)を内装してオフセットインキを充填、ユーザーの使用後は外装缶はリユースし、内装缶は回収してリサイクルする仕組み。従来の供給方式ではドラム缶の再生に大量の溶剤、洗剤、水を使い、これらを産業廃棄物として処理する必要があった。新方式採用によりこれらは不要となり、環境対応とコスト低減が図られる。

東洋インキのオフセットインキ缶リサイクルシステム「東洋MPエコリサイクルシステム」(TMEシステム)は、ドラム缶を二層構造として、外装缶はそのままリユース、内容物に直接触れる内装缶をワンウェイで使用してリサイクルするのがポイント。ドラム缶再生の洗浄が不要になるため環境負荷が低減でき、コストダウンにもつながる。同社はオフセットインキのほか、染料缶などにも採用する事を検討している。

内装缶MPドラムの開発と、回収からリサイクルまでの基本システムはアップコーポレーションが開発、二年前から需要業界に採用を働きかけていた。本格導入第一弾となる東洋インキのリサイクルシステムでも、アップコーポレーションが独自に構築したネットワークを活用して流通管理を行う。

東洋インキは、外装缶にMPドラムを内装してオフセットインキを充填、印刷会社などのユーザーに納入する。ユーザーが使用したドラム缶は回収され、東日本はイトウ(埼玉県三郷市)、西日本は京都空罐工業によって残肉(缶内に残ったインキ)除去、内装缶抜き取りが行われ、新しい内装缶が装着されて再使用に回される。抜き取られた内装缶は圧縮、溶接されて建築資材にリサイクルされ、残肉はセメント製造時の助撚材として活用。内装缶は、再生缶メーカーでもあるイトウと京都空罐が製造、外装缶はJFEコンティナーが供給する。

外装のドラム缶はとくに処理を施すことなく再使用でき、内容物に直接触れる内装缶だけをリサイクルするため資源の有効活用に寄与し、これまでは洗浄にともなって発生していた溶剤、洗剤、洗浄水の廃棄物処理が不要になる。また常に新しい内装缶を使用するため、内容物の品質保持の面でもメリットがある。同システムに用いられる内装缶は、厚さ約0.25ミリメートル、重さ約3.5キログラム(通常のドラム缶は重さ約24キログラム)。
インキや染料など再生缶を用いる分野はもとより、これまでワンウェイで使用されている分野への応用も有力視される。

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