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ドラム缶再生の切り札、内装缶活用の「MPシステム」…包装タイムス

2003/05/26(月)
ドラム缶市場は現在、月間出荷数量ベースで新缶が約100万缶で推移しているのに対し、再生缶もほぼ同数で推移しているとされる。~中略~新缶の価格破壊が再生缶の価格をも直撃し、むしろ採算面で再生缶事業が立ち行かない状況も出てきた。再生缶流通に洗浄工程は不可欠だが、洗浄しにくいドラム缶や、もはや使用に耐えないドラム缶は、産廃ルートに流れるか、あるいはスクラップ処理されるより行き場がない。
~中略~一方、ドラム缶市場をめぐるこうした現実が生み出す数々のリスクが顕在化しているのも事実。具体的には、
①ドラム缶流通における製造者責任問題(各段階の容器使用者への責任転嫁) ②鉄資源化に伴う不慮の事故の発生する問題(爆発・火災等) ③容器ユーザーの責任問題の発生(社名入りドラム缶が使用後に不適切な処理をされる事で発生する信用リスク) ④ユーザーからの使用済みドラム缶回収要求の発生(各種環境保護関連法の施行や環境ISO取得企業増加を背景に充填メーカーが使用済みドラム缶の回収を要求されるというリスク)―などのリスクに見舞われる可能性が高まっているというわけだ。

これらドラム缶に関わるリスクをオープンドラムについて一挙に干渉できる画期的なシステムが登場してきた。アップコーポレーションが開発し、目下、普及に全力を挙げている「MPシステム」がそれだ。
独自の内装缶「MPドラム」を活用するとともに従来のドラム缶流通を見直すことにより、その最終的な処分に至るまでを追跡管理できるシステムで、前述のリスク回避に貢献する。

「MPドラム」はオープンドラム缶内部に装着する内装缶。厚さ0.23~0.25ミリ、平均重量約3.5キログラムの軽量ドラム缶で、充填製品保護は勿論、容器であるドラム缶寿命の延命と、ドラム缶内部および外部環境の汚染防止に威力を発揮する。
最終的にドラム缶をスクラップ処理する場合でも、有害物質等がドラム缶本体内部に付着していないため、安全性が確保された状態で処理工程に回すことができる。勿論、「MPドラム」自体も汚染物質を除去した後、減容、圧縮工程を施してスクラップ処理する事が可能だ。

「MPシステム」はこの「MPドラム」を活用し、MPシステム加盟契約を結んだ充填メーカーに対し、新缶と組み合わせた「MPドラム缶」を供給、充填製品販売後、エンドユーザーが製品を使い切った時点で不要となったドラム缶を回収、指定再生工場で再生処理・不着物無害化を施し、新たに「MPドラム」を装着して再び流通に載せて契約先に供給する仕組み。もはや使用に耐えなくなった外部ドラム缶は、鉄資源化処理の形で安全に責任をもって処理するものとなっている。前述のリスク回避は勿論だが、ユーザーにとっては、①ドラム缶返却に伴う物流費、廃棄物処理費が大幅に削減、コストダウンが図れる。 ②他のシステムと異なり紛失時の弁償責任や保管料などの負担がかからない。 ③システム管理はアップコーポレーションが担当する為、実務軽減が図れる。 ④従来のドラム缶から缶単位切り替えが行える―等のメリットが亭受できる。

現在、「MPシステム」の契約パートナーは、樹脂メーカーやインキメーカー等数社が名を連ねており、すでに使用数量月間1万~1万4千缶に迄達している。コストは初回契約分については「更生缶よりやや安く、新缶よりやや高い」(代表取締役社長・伊藤真義氏)状況だが、2回目以降は「従来の物よりメリットが高くなる」という。
現在は200リットルオープンドラム缶のみの対応だが、今後は200リットルファイバードラム缶や100リットル等の各種サイズ、200リットルペール缶等にも対応し、幅広い分野の需要を取り込んでいく考え。

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