化学工業日報コラム「パーソン」にて、弊社社長「再生缶のリサイクルシステム構築」について語る
2003/01/24(金)
化学工業日報 2003年1月24日
▼更生缶の堅固なリサイクルシステム構築に力注ぐMPドラムで連携強める
「更生缶メーカーが抱えている問題を解決するために、そして更生缶メーカーが存続していくためにもMPドラム、MPシステムを普及させたい」と語るアップコーポレーションの伊藤眞義社長。
ドラム缶はこの100年間その形を変えず、化学品物流に欠かせない容器として存在し、また古くからリサイクルシステムが構築されてきたことで、リサイクルの優等生として標ぼうされてきた。その市場は新缶と更生缶とに大きく大別され、互いに寄り添うように市場を形成してきたが、近年ドラム缶価格の軟化で更生缶メーカーの収益は悪化、廃業へと追い込まれるところも出ているのが実態だ。
「景気動向や市場概況のせいにするのではなく、ユーザーが喜ぶものを提案し、自ら市場を創造することで、この厳しい状況を乗り越えていく必要がある。このMPドラムはオープンドラムの中に重さ3キログラムで亜鉛鋼板を用いた薄手内装缶(カートリッジ缶)を挿入するもので、容器自体の汚染防止と延命を図ることに加え、ドラム缶の廃棄処理時に発生していた事故などを未然に防ぐ狙いがある」と、このほどテーパー型のカートリッジ缶に加え、ストレート缶も品揃えしたことで、大手インキメーカーからサンプルの引き合いが出始めるなど勢いに乗る。
「リサイクルシステムを堅固なものにするために多くの流通業者、さらに更生缶メーカーとも提携していく。そして利潤を皆で分かち合い、当社は交通整理役として、そこに関与していきたい」と、MPドラム、MPシステムの普及に情熱を注いでいる。